最低価格:66万円
最高燃費:19.6km/L
ダイハツ・ハイゼットトラックは1960年の初代発売以来、国内で最も古い歴史をもつトラックで、現在10代目のモデルが販売されています。現行モデルは2004年に、当初9代目モデルをビッグマイナーチェンジし継続販売していました。
その後2014年9月に15年ぶりとなるフルモデルチェンジを施し、運転席のシートスライド量をアップさせ室内空間を広げたり、ボディ骨格の見直しによる強度や静粛性の改善もはかられました。また従来では3速だったATを4速にし、ボディカラーも9代目の4色から8色へとバリエーション豊かになりました。ボディタイプは「標準ルーフ」「ハイルーフ」「ジャンボ」の3種類が用意されています。
販売台数も2010年からはスズキ・キャリィを抜いて5年連続で国内トップです。フルモデルチェンジ車種は発売後1カ月で目標販売台数の3倍とある1万7,000台を受注した人気モデルです。ハイゼットはトラック系モデルとバン(カーゴ)系モデルが販売されていますが、バンタイプでは1999年4月にはハイゼットカーゴをベースにした電気自動車を発売し、2010年にはトヨタのハイブリッドシステムを搭載したハイブリッドモデルも登場しました。姉妹車(OEM)にはトヨタ・ピクシストラック、スバル・サンバートラックなどがあります。
ダイハツ「ハイゼットトラック」の良い点(メリット)
軽トラNo1の低燃費&4速AT
ダイハツ・ハイゼットトラックの燃費はスタンダード”エアコン・パワステレス”タイプのMT車がJC08モードで19.6km/Lと軽トラックトップの低燃費を誇ります。さらにメーカーオプションの「エコパック」を搭載すれば21km/Lまで低燃費を実現できます。「エコパック」はトランスレバーを切り替えることで、Hiモード時は一般路の走行、Loモードは山間路や加速が必要な状況に適したモードを選択できます。
AT車は軽トラックで唯一の電子制御式の4速ATを採用し、同じスピードでもより低いエンジン回転数で走行を可能にし、燃費向上に寄与しています。
トップクラスの荷台の広さやキャビン
ガードフレームの荷台長は1,945mmと軽トラックNo1となります。荷台フロア長は2,030mm、荷台高は285mm、荷台幅は1,410mmと他メーカーの軽トラック同等となり、積載性能に遜色はありません。りんごコンテナなら48個、20Lのポリタンクなら40個積み込み可能で、畳も縦置き、横置きが可能です。
運転席のあるキャビンもフロア高を415mmと低床設計にし、ドアの開閉角度67度、ドアの開口部の広さ1,080mmとしたことで乗降性も抜群です。また室内幅もクラストップの1,340mmとなっていてキャビンを広く利用できます。運転席のシートは140mm、助手席も100mmのスライドが可能で、足元のペダル操作もゆったり行えます。さらにジャンボタイプは座席をリクライニングさせることもできます。ハイルーフタイプは天井高をさらに90mm拡大させ、ヘルメットをかぶったままでも乗り込むことができます。
サビに強い
軽トラックで唯一アッパーボディの表面積の全てに防錆鋼板を使用しています。高い防錆性能を裏付けるサビ保証期間もボディ外板の穴あきは荷台を含み5年、ボディ外板表面のサビ保証は荷台を含み3年としっかりしています。傷つきやすい車体前面やバンパーは樹脂製の部品を使用することで、飛び石で塗装がはがれてもサビません。またフレームにも防錆鋼板を使うなど、下回りのサビ対策も強化しています。さらに強力な防錆仕様を求める人には、「ストロング防錆パック」もオプションで用意されています。
多様なパックでカスタマイズできる全10種のパック
「スタイリッシュパック」でメッキフロントグリルを施したり、「選べるカラーパック」でトニコオレンジやライトローズマイカのような新色を選んだり、自分好みでワゴン車のようにお洒落に変身させることが可能です。農業に従事する「女子」に受けがよいようにと、IR&UVカットガラス等が搭載される「ビューティパック」と「選べるカラーパック」が一緒になった「農業女子パック」なるパッケージも用意されています。他にも「キャビンパック」「荷台パック」「安全パック」「省力パック」「エコパック」等々、豊富なパッケージで必要な機能や性能をカスタマイズできるようになっています。
軽自動車税がお得
商用車であるダイハツ・ハイゼットトラックは乗用車仕様のダイハツ・アトレーがあります。2015年の4月以降は軽自動車税が従来の7,200円から10,800円の1.5倍に増税されましたが、商用の軽トラックの増税額は4,000円から5,000円への増税で1.25倍に留まっています。乗用車と比較すると税金面で半額になるなどメリットがあるので、節税したい方はハイゼットのような商用車の購入も検討してみてもいいかもしれません。
ダイハツ「ハイゼットトラック」の欠点(デメリット)
MT車のパワー不足感
スズキ・キャリィのMTモデルと比較すると、燃費性能は優れているものの馬力で劣ってしまいます。ハイゼットトラックのMT車の最高出力は46PS/5,700rpmとキャリィの50PS/5,700rpmより若干パワー不足となってしまいます。最低限でも50馬力は出て欲しいというドライバーはスズキ・キャリィ等の他社製品か、53PS/7,200rpmのハイゼットトラックAT車を選択する必要があります。
その他
スズキ・キャリィは5速MTのミッションを自動変速化した5AGSモデルが発売されています。マニュアルモードも選択可能なので自分でギヤチェンジでき、スポーツカー好きな人には嬉しい機能かもしれませんがハイゼットトラックには自動変速マニュアル車はありません。またフロント位置にエンジンがあるため車体前面の重量が重くなり、パニックブレーキ時は後輪が浮きやすくなります。
最低価格:66万円
最高燃費:19.6km/L